2020年12月17日

「クリス・ウェルチ - ジミヘンドリックスの伝説」読了しました

数あるジミヘン伝記本の中で、最初に出版された「ジミヘンドリックスの伝説」を、日本語訳出版後45年経って、ようやく読みました。
クリス・ウェルチ - ジミヘンドリックスの伝説
クリス・ウェルチ - ジミヘンドリックスの伝説

散々いろいろ読んだ後で、この薄い本を読んでもなあ...と、しばらく放置してましたが、最近の状況の中で、たまたま手にとって読んでみたら...面白い!ので、ちょっとだけ内容を紹介してみます。

出版されたのは、ジミの死の翌々年1972年。日本語版は1975年です。
かなり早い時期に書かれていますね。というのも、著者のクリス・ウェルチは「メロディーメイカー」誌の記者で、ジミがイギリスに来た頃から、たびたび取材していたらしいです。なので、ジミのコメントは、かなりストックしていたのでしょう。

その他の登場人物は、父親のアル・ヘンドリックス、チャス・チャンドラー、ノエル・レディング、ジャネット・ジェイコブズ(彼女のひとり)、ジェリー・スティッケルズ(ロードマネージャー)、エリック・バレット(ローディー)、ロビン・ターナー(ライター)です。1972年になって、ようやくインタビューに答える気持ちになったと何人かが答えています。ノエル・レディングのインタビューを読んで、私のノエル観がずいぶん変わりました。

ジミや周囲の人達に自らインタビューして得た情報と、自分のリアルタイム取材・意見だけで構成されている点で、後の伝記本と違った説得力があります。 もちろんインタビューを受けた人の都合の良い思い違いや、イギリス人の好みによる評価が現在の評価と違っていることも多々ありますが、 それも含めて面白いです。 170ページほどの薄い本ですが、1000ページ超の「エレクトリック・ジプシー」には載ってないエピソードもありますよ。

ざっくりしたことしか書いてない伝記本だろうとタカをくくっていたら、とても面白かったです。 出版は、サイの本の晶文社。面白いはずだよ。70年代の香りがプンプンします。 1975年は、私がハードロックに初めて出会った年です。渋谷陽一さんの番組で割とすぐにジミに出会ったけど、凄さが分かるには、それからずいぶん時間が必要でした。

業界のウラ話的なことはあまり書かれていません。当時はリアルタイム過ぎて書けなかったでしょうね。その辺に興味がある方は「エレクトリック・ジプシー」をどうぞ。 
ジミ・ヘンドリックス エレクトリック・ジプシー〈上〉
ジミ・ヘンドリックス エレクトリック・ジプシー〈上〉




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jimi_hendrix_experience at 11:52│Comments(0)clip!ジミヘン雑記帳 
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